機能と MingToon プロパティ
このページを読むと、各メニュー項目が MingToon マテリアルのどの値を動かすのかが分かり、どの機能をオンにしてどれをオフにするかを根拠を持って決められます。
メニュー項目の名前は メニュー構成 で自由に変更できます。以下の表は名前ではなく 機能 基準で、選択項目の設定 カードに表示される名前を使います。
既定のカタログと高度なカタログ
MLC の機能一覧は 2 つのまとまりです。
- 既定のカタログ — コンポーネントを追加すればすぐに使えます。
- 高度なカタログ —
高度なオプションカードの高度なカタログをオンにしないと一覧に入りません。8 項目すべてが 最初はオフの状態 です。
予算・検証 カードの 有効な機能 の行が、現在オンになっている機能数と全体数を表示します。
以下の表の Compact 段階 は、Compact プロファイルがその値を何段階に分けて送るかです。この数字が同期ビット数を決めます — 8 段階は 3 ビット、16 段階は 4 ビットです。
バーチャルライト
シーンのライティングと無関係にキャラクターへ付いて回る光源です。
| 機能 | メニュー形式 | 範囲 | 既定値 | Compact 段階 |
|---|---|---|---|---|
バーチャルライト | トグル | — | オフ | — |
ライト左右 | 2 軸 | -1 ~ 1 | 0 | 16 |
ライト上下 | 2 軸 | -1 ~ 1 | 0 | 8 |
バーチャルライト強度 | ラジアル | 0 ~ 1 | 0.25 | 8 |
キャラクター方向を追従 | トグル | — | オン | — |
置換モード | トグル | — | オフ | — |
加算モード | トグル | — | オフ | — |
ライト左右 と ライト上下 は 2 つの軸で 1 つの 2 軸コントロールを構成します。おすすめメニューでは 方向 という 1 項目が 2 つの機能を一緒に持ちます。
置換モード と 加算モード は同じマテリアル値 1 つを互いに違う数値で使います。おすすめメニューでは、2 つの項目が モード フォルダーの中に 自動モード コマンドと一緒に置かれます。
マスター調整
光を加えるもの全体・影全体・最終出力に、それぞれ強度をかける上位の調整です。
| 機能 | メニュー形式 | 範囲 | 既定値 | Compact 段階 |
|---|---|---|---|---|
加算ライト | ラジアル | 0 ~ 1 | 0.25 | 8 |
エッジリム | ラジアル | 0 ~ 1 | 0.25 | 8 |
影 | ラジアル | 0 ~ 1 | 0.25 | 8 |
最終出力 | ラジアル | 0 ~ 1 | 0.25 | 8 |
最終出力 はおすすめメニューでルートと マスター調整 フォルダーの両方に置かれます。よく使う値をルートからすぐに調整できるようにした配置で、どちらの場所も同じ 1 つの機能を指しています。
色相 / 彩度カラーホイール
1 つの 2 軸コントロールが 共有カラー X と 共有カラー Y の 2 機能を一緒に動かします。
| 機能 | メニュー形式 | 範囲 | 既定値 | Compact 段階 |
|---|---|---|---|---|
共有カラー X | 2 軸 | -1 ~ 1 | 0 | 16 |
共有カラー Y | 2 軸 | -1 ~ 1 | 0 | 8 |
この 2 つの値は 5 つのカラープロパティを同時に 動かします。バーチャルライトの色と 4 つのマスターカラーが常に同じ方向へ動くということで、部位ごとに別々に回すことはできません。
パフォーマンス
5 つのトグルはすべて 既定でオン です。ここでのオンは値を 1 に押し込むことではなく、インストール時点でマテリアルとレンダラーに作成されていた状態をそのまま戻すこと です。したがって、もともとオフにしておいたモジュールがメニューのせいでオンになることはありません。
| 機能 | オフのとき | オンのとき |
|---|---|---|
影を投射 | すべてのレンダラーの影の投射がオフになります | レンダラーごとの作成時の値を復元 |
深度エフェクト | 深度エフェクトとインナーアウトラインがオフになり、一緒に載っている Light があればその Light もオフになります | スロットごとの作成時の値と Light の作成時の状態を復元 |
アウトライン | アウトラインがオフになります | スロットごとの作成時の値を復元 |
ノーマルマップ | ノーマルマップがオフになります | スロットごとの作成時の値を復元 |
PBR / 反射 | PBR サーフェスと影内部の反射がオフになります | 各プロパティのスロットごとの作成時の値を復元 |
ビルドに Light がなければ、深度エフェクト の Light 側の動作は何もしません。Light があっても、作者がオフにしていた Light をオンにすることはありません。
5 つの機能は独立した状態 32 個を表現する必要があるため、同期ビット 5 個が最小コストです。この 5 つを一度に変えるのが すべて無効 と すべて有効 のコマンドです。
パフォーマンス距離倍率
| 機能 | メニュー形式 | 範囲 | 既定値 | Compact 段階 |
|---|---|---|---|---|
パフォーマンス距離倍率 | ラジアル | 0 ~ 1 | 0.5 | 8 |
この項目だけはパフォーマンスフォルダーの中でトグルではなく値です。ラジアルの 0~1 がマテリアル側の パフォーマンス距離倍率 0~2 に展開されるので、ラジアル 0.5 がマテリアルに作成した倍率 1 と同じ状態 です。
MingToon マテリアルはカメラとの距離で 3 つの区間に分けます。実際の境界はマテリアルの パフォーマンス距離 (m) × パフォーマンス距離倍率 です。
| 区間 | どこまで | 何が変わるか |
|---|---|---|
| 近距離 | 実際の境界の 0.4 倍の内側 | なし。作成したとおりに描きます |
| 中距離 | そこから実際の境界まで | モジュールはオフにならず、ピクセルあたりのサンプル数の上限だけが下がります |
| 遠距離 | その外側 | 深度エフェクトの 4 モジュールや投影境界のぼかしをはじめとする重い項目が外れます |
判定はピクセルではなくオブジェクト単位なので、1 キャラクターのすべてのピクセルが同じ区間を使います。境界を越えた瞬間に一度に切り替わります。
人が多いインスタンスではラジアルを下げて常に軽い状態にしておき、写真を撮るときは上げて近距離の見た目を広く使います。
ラジアルを 0 まで下げると実際の境界が 0 になり、距離に関係なく常に最も軽い状態で描かれます。マテリアル側の倍率を 0 で保存している場合、MingToon の検証機能が MING-MAT-PERF-DISTANCE-ZERO 警告(エラーではありません)として報告します。MLC でゲーム内から 0 まで下げられるようにするのが意図であれば、そのままで構いません。
フォトルックビット
| 機能 | メニュー形式 | 既定値 |
|---|---|---|
フォトルックビット 0 | トグル | オフ |
フォトルックビット 1 | トグル | オフ |
フォトルックビット 2 | トグル | オフ |
フォトルックは整数パラメーター 1 つではなく、保存・同期されるブーリアン 3 つ で表現されます。3 つのビットの組み合わせが 8 つのルックを指し、フォトルック フォルダーの 8 つのコマンドがその組み合わせを選んでくれます。
3 つのビットは 1 セットです。一部だけをオンにしたり、一部だけをメニューから外したりすると、インストールが拒否されます。
コマンド
コマンド項目は値を持たず、押したときに決められた動作を 1 つ実行します。MLC が受け付けるコマンドは次のものだけで、他の値を入れたコマンド項目は検証で拒否されます。
| コマンド | 役割 |
|---|---|
リセット | 機能を基準値に戻します |
自動モード | バーチャルライトのモードを自動に戻します |
撮影: ニュートラル ほか 7 個 | 8 つのフォトルックから 1 つを選びます |
すべて無効 | パフォーマンストグル 5 つを一度にオフにします |
すべて有効 | パフォーマンストグル 5 つを一度に作成時の状態へ戻します |
撮影: ニュートラル は、フォトルックが触れるすべての値を元の状態へ正確に戻すルックです。
コマンドは共有のコマンド値 1 つを通じて渡され、実行が終わるとすぐ 0 に戻るため、同じコマンドを続けて押しても動作します。
コマンド項目は、自分が動かす機能がオンになっているときだけ最終メニューに入ります。条件を満たさない場合、そのコマンドを含む構成は検証で拒否されます。
| コマンド | オンになっている必要があるもの |
|---|---|
| すべてのコマンド | 共有のコマンド値を運ぶ 統合コマンド 機能 |
撮影: … の 8 個 | フォトルックビット 3 つすべて |
すべて無効 · すべて有効 | パフォーマンストグル 5 つのうち 1 つ以上 |
自動モード | 置換モード · 加算モード のうち 1 つ以上 |
リセット | 追加条件なし |
ここでの「オン」は、3 つの条件をすべて満たすという意味です — 有効 がオン、アニメーション がオン、値を固定 がオフ。
高度なカタログの項目
8 項目すべてがラジアルで、範囲は 0~1、Compact 段階は 8 です。最初はすべてオフです。
| 機能 | 既定値 | その値の意味 |
|---|---|---|
最小明るさ | 0 | 明るさの下限を上げます |
最大明るさ | 1 | 明るさの上限を下げます |
ワールドライト色 | 1 | ワールドライティングの色がキャラクターに反映される度合い |
Unlit | 0 | ライティングを無視する度合い |
発光強度 | 0.5 | エミッションの倍率 |
逆光強度 | 0.5 | バックライトの倍率 |
明度 | 1 | 最終出力カラーの明度 |
色温度 | 0.5 | 0.5 がニュートラルで、下げると冷たく、上げると暖かくなります |
それぞれの既定値は、その機能をオンにしても見た目が変わらない地点です。オンにしたまま値をそのままにすると、画面は変わらずパラメーターコストだけが増えます。
メニューにはあるが機能がない行
おすすめメニューの 詳細設定 > カラーグレード フォルダーには Global Hue · Global Saturation · Gamma の 3 行が配置されていますが、既定のカタログにも高度なカタログにも対応する機能がありません。 この 3 行だけ名前が翻訳されず英語のまま表示されるのも、そのためです。この 3 行を選ぶと 選択したメニュー項目の機能がカタログにありません。 が表示され、パラメーター · メニュー · アニメーターレイヤー · マテリアルバインディングを 1 つも作りません。
同じフォルダーの 明度 と 色温度 は高度なカタログに実際にある機能なので、正常に動作します。
この 3 行は、後で機能が追加されたときに配置を作り直さなくて済むように残してある枠です。今使わないのであればチェックを外しておいてください。
MingToon プロパティ対応表
各機能が実際に使う MingToon マテリアルのプロパティです。メニューの 0~1 の値に以下の倍率を掛けて(色温度はさらに -1 を足して)プロパティの値になります。
| 機能 | MingToon プロパティ | 倍率 |
|---|---|---|
バーチャルライト | _MingVirtualLightEnabled | 1 |
置換モード | _MingVirtualLightMode | 1 |
加算モード | _MingVirtualLightMode | 2 |
キャラクター方向を追従 | _MingVirtualLightFollowCharacter | 1 |
ライト左右 | _MingVirtualLightYawOffset | 180 |
ライト上下 | _MingVirtualLightPitchOffset | 89 |
バーチャルライト強度 | _MingVirtualLightIntensity | 4 |
共有カラー X | _MingVirtualLightColorX · _RimMasterColorX · _EdgeRimMasterColorX · _ShadowMasterColorX · _OutputMasterColorX | 各 1 |
共有カラー Y | 上の 5 つの Y 成分 | 各 1 |
加算ライト | _RimMasterIntensity | 4 |
エッジリム | _EdgeRimMasterIntensity | 4 |
影 | _ShadowMasterIntensity | 4 |
最終出力 | _OutputMasterIntensity | 4 |
パフォーマンス距離倍率 | _PerfDistanceScale | 2 |
最小明るさ | _MingVrcPhotoMinimumBrightness | 4 |
最大明るさ | _MingVrcPhotoMaximumBrightness | 8 |
ワールドライト色 | _MingVrcPhotoLightColorInfluence | 1 |
Unlit | _MingVrcPhotoUnlit | 1 |
発光強度 | _MingVrcPhotoEmissionScale | 2 |
逆光強度 | _MingVrcPhotoBacklightScale | 2 |
明度 | _OutputMasterColorValue | 1 |
色温度 | _MingVrcPhotoTemperature | 2、そして -1 を加算 |
パフォーマンストグル 5 つは値ではなく作成時の状態を復元する方式なので倍率がありません。これらが扱う対象は次のとおりです。
| 機能 | 対象 |
|---|---|
影を投射 | レンダラーの影の投射設定 |
深度エフェクト | _DepthEffectsEnabled · _OutlineInnerEdgeEnabled · 一緒に載っている Light の有効状態 |
アウトライン | _OutlineEnabled |
ノーマルマップ | _NormalEnabled |
PBR / 反射 | _PbrEnabled · _ShadowReflectionEnabled |