コンポーネントインスペクター
このドキュメントを読むと、インスペクターの 5 つのカードと 2 つのウィンドウがそれぞれ何を編集・検証するのかが分かり、必要な項目にたどり着けるようになります。
コンポーネントが保存するもの
コンポーネントはこのアバター 1 体の 設定値だけを持っています。インスペクター最上部の案内文が、その範囲をそのまま述べています。
このコンポーネントはこのアバター専用の設定だけを保持します。元の FX・メニュー・パラメーター・マテリアルは変更せず、実際の MLC 構成は Play Mode またはアップロード build clone にだけ作成します。
保存される値は次のとおりです。
| 保存項目 | 編集場所 |
|---|---|
| プロファイル | クイックスタート |
| メニュー配置 — フォルダー・項目・順序・含めるかどうか | メニュー構成 |
| 機能ごとの変更 | 選択項目の設定 |
| マテリアルグループの登録 | 選択項目の設定 |
| 接続方式、高度なカタログ、目標予算、Play Mode プレビュー、ビルド clone 準備を許可 | 高度なオプション |
機能ごとの変更は 変更した項目だけが保存されます。触っていない機能はカタログの既定値にそのまま従うため、MLC を新しいバージョンに上げて機能の範囲や既定値が変われば、すでに設定済みのアバターにもその変更が反映されます。
1 つのオブジェクトにコンポーネントは 1 つだけ付きます。アバターが複数あるときはアバタールートごとに別々に付け、アバターごとに違う構成を使えます。
カードの並び
インスペクターは上から下へ次の順です。
- 製品名と
言語ドロップダウン - 案内文
クイックスタートメニュー構成選択項目の設定予算・検証高度なオプション
言語 ドロップダウンは 한국어・English・日本語 から選びます。この値は Studio Raming のエディターツールが共有するため、1 か所で変えれば他のツールも同じ言語で表示されます。
クイックスタート
3 つが入っています。
| 項目 | 役割 |
|---|---|
開始プリセット | 出発点を選びます。おすすめ・ビット節約・撮影向け・パフォーマンス・空の構成・カスタム |
プロファイル | 自動・Smooth・Compact。自動 は既存のアバター予算を考慮して Smooth を先に試し、無理なら Compact を使います |
適用 | 選んだプリセットを実際に適用します |
適用 は確認ダイアログを 1 回出し、押すと 機能ごとの変更をすべて消したうえでメニュー配置を丸ごと入れ替えます。Undo で元に戻せます。各プリセットの内容は 開始プリセットにあります。
プロファイル だけを変えるのはプリセットの適用ではありません。ドロップダウンを変えた時点で値が保存され、適用 を押す必要はありません。
メニュー構成
最終メニューのフォルダーと順序を編集するツリーです。カードの案内文が役割の境界を述べています。
メニュー配置と機能を含めるかどうかをここで決めます。同期ビットとパラメーターコストは予算カードで確認してください。アセットは Play Mode・アップロード clone でのみ生成されます。
カード上部にボタンが 2 つあります。
| ボタン | 役割 |
|---|---|
おすすめメニューを適用 | メニュー配置だけを推奨構造に戻します。機能ごとの設定は維持します |
空のメニューから開始 | メニュー配置だけをすべて空にします。機能設定とマテリアルグループの登録は維持します |
その下の ルート の行は、現在の最上位項目数を ルート(n / 8) の形式で表示します。8 は VRChat Expressions Menu 1 ページ分のスロット数です。
各行でできることです。
- チェックボックス — この項目を最終メニューとパラメーターコストから外す、または戻します。フォルダーのチェックを外すと、その中のすべての項目も一緒に外れます。
- 名前 — その場で編集します。自分で変えた名前は
言語を変えてもそのまま残ります。 ≡ハンドル — ドラッグして順序を変えたり別のフォルダーへ移したりします。一覧の一番下のルートの末尾へ移動の位置に置くと、最上位メニューの最後へ移ります。+ 項目—フォルダー・機能・マテリアルグループ・コマンドのいずれかを新しく追加します。- 削除 — このメニュー配置だけを消します。機能設定と元のマテリアルは削除しません。
メニューが空のときは、ツリーに次の案内が出ます。
メニューが空です。「+ 項目」で追加するか「おすすめメニュー」を適用してください。
選択項目の設定
メニュー構成 ツリーで 選択した 1 項目の詳細だけを表示します。何も選んでいなければ案内だけが出ます。
メニューツリーで機能またはマテリアルグループを選ぶと、ここに詳細が表示されます。
フォルダーやコマンドを選ぶと、「フォルダーの名前・順序・含めるかどうかはメニューツリーで編集します。」のように編集場所だけを知らせます。実際にここで編集するものがあるのは、機能とマテリアルグループの 2 つだけです。
機能を選んだとき
| 項目 | 役割 |
|---|---|
有効 | この機能を最終メニューとビルド計画に含めます |
アニメーション | オフにするとインストール時に固定値だけが適用され、メニュー・Animator レイヤー・パラメーターが作られません |
保存 | オンにするとアバターを読み込み直したあとも最後の値を保持します。メニュー・ビットコストは変わりません |
同期 | オフにすると自分の画面だけで変化し、同期ビットコストが 0 になります |
作成時の値に戻す | この機能をオフにしたとき、マテリアルに保存された元の値へ戻します |
値を固定 | メニューに公開せず値を固定します |
固定値 | 値を固定 をオンにしたときに適用する値。オフだと編集できません |
適用固定値 | アニメーション がオフのとき全対象に適用する値。オンだと編集できません |
範囲 | この機能の最小・最大と、括弧内の既定値。読み取り専用です |
一番下の カタログの既定値に戻す ボタンは、この機能に保存された変更があるときだけ現れます。押すとその機能のユーザー変更だけが消え、他の機能と元のマテリアルはそのままです。
値を変えたあと元どおりに戻すと、その機能の保存項目は自動的に消えます。トグルを一度押したというだけの理由で値が固定されることはありません。
同期 をオンにした実数型の機能の一部には、次の警告が付きます。
この float は compact bin が 2 未満のため Compact では同期できません。インストール時にローカル専用になります。
Compact プロファイルではその機能が自動的にローカル専用になるという意味です。Smooth では正常に同期されます。
マテリアルグループを選んだとき
| 項目 | 役割 |
|---|---|
グループ名 | 表示名だけを変えます。登録されたマテリアルとプロパティの接続は維持されます |
プロパティ | このグループが扱うプロパティと範囲。読み取り専用です |
対象 | 登録されたマテリアル数、または「アバターの全 MingToon マテリアル」。読み取り専用です |
メニュー操作 | オフにするとこのグループはメニュー・パラメーターを作らず、下の 固定値 だけを適用します |
保存 | 最後のメニュー値をアバター再読込後も保持します |
同期 | オフにすると他のユーザーへ送られないため、同期ビットコストが 0 です |
固定値 | メニュー操作 がオフのとき、すべての対象マテリアルに適用する値 |
自動ページ | 生成項目が 8 スロットを超えたら自動で子ページに分割します |
グループを削除 | この登録だけを削除します。元のマテリアルは変わりません |
保存 と 同期 は メニュー操作 がオンのときだけ編集でき、固定値 はその逆です。
予算・検証
現在の構成が VRChat のパラメーター予算に収まるかどうかを表示します。
| 行 | 読み方 |
|---|---|
同期ビット | Smooth で作るときと Compact で作るときの同期ビット、そして括弧内の予算 |
アバター合計 | MLC ではない既存パラメーターが使うビット・項目数と、設定した目標値 |
現在の選択 | 実際に選択されたプロファイルとそのコスト。超えると「超過 / 生成不可」 |
有効な機能 | 有効な機能数 / カタログ全体の機能数 |
2 つのプロファイルがどちらも予算を超えるとエラーが、Smooth だけ超えると警告が表示されます。対処方法は プロファイルとパラメーター予算にあります。
このカードの内側にもう 1 つ検証用のボックスがあり、そこに 設定を検証(元のアバターは変更しない) と 以前の生成物を整理 のボタン、そして読み取り専用の Play Mode プレビュー の行が入っています。
高度なオプション
既定では折りたたまれており、折りたたんだ状態では案内だけが見えます。
まず上のツリーで含める項目とプロファイルを調整してください。
開くと次の項目が出ます。
| 項目 | 役割 |
|---|---|
接続方式 | コンパイルされたコントローラーをアバターに付ける方式 |
高度なカタログ | 基本機能以外の高度な調整項目を含めます。有効にした機能の分だけメニュー・パラメーターコストが増えます |
同期ビット目標 | 0 なら残りの VRC 予算を自動で使います。それ以外はアバター全体の上限です |
パラメーター項目数の目標 | 0 なら VRC の最大値を使います。それ以外はアバター全体の項目数上限です |
不明な予算でも強制インストール | 既存の VRC パラメーターを読めないとき、外部予算を空と仮定します |
ビルド clone 準備を許可 | 元のアバターを変更しないビルドクローン構成を許可します |
Play Mode プレビュー | Play Mode のクローンに MLC コントロールを作るかどうかを決めます |
診断を表示 | 開発用の内部診断を表示します |
不明な予算でも強制インストール は外部予算を 0 と仮定するため、VRC の上限を超えることがあります。アバターを自分で確認した場合だけオンにしてください。
一番下に 保存済みの変更 の行と すべての変更をリセット ボタンがあります。変更が 1 つも無ければ「なし(すべてカタログの既定値)」と表示され、ボタンは無効の状態です。
診断を表示 をオンにすると、マテリアルバインディング診断 の下にメニュー項目数・機能変更数・マテリアルグループ数が 1 行で出ます。
設定の検証
予算・検証 カードの 設定を検証(元のアバターは変更しない) ボタンです。
- ボタンを押します。
- 結果のダイアログを読み、
確認を押します。
このようになれば正常です。 結果のメッセージがダイアログで表示され、アバターはそのままです。このボタンは、現在の設定を Play Mode・アップロードのビルドクローンで生成できるかどうかだけを確認し、元のアバターと VRC アセットは変更しません。
接続方式 を VRCFury に明示しているのに連携がインストールされていない場合、ボタンは無効になり警告が一緒に表示されます。
以前の生成物を整理
同じボックスの 2 つ目のボタンです。以前の MLC バージョンは元のアバターに生成フォルダーと MLC 所有のホストを残すことがあり、このボタンは その残留物だけを消します。
以前の生成物を整理を押します。- 確認ダイアログを読み、
所有生成物を整理を押します。
このようになれば正常です。 結果のメッセージがダイアログで表示されます。消すものが無ければ「MLC ownership manifest が見つかりません。」と出ます。
所有権が確認されたホストと生成アセットだけを削除し、元の FX・メニュー・パラメーター・マテリアルは保持しますが、生成アセットファイルの削除は Unity Undo で復元できません。
この整理は、コンポーネントをオン・オフしたとき、Hierarchy が変わったとき、Play Mode に入ったときに自動で実行されることはありません。ボタンを押したときだけ動作します。
2 つのウィンドウ
コンポーネントインスペクターのほかにウィンドウが 2 つあります。どちらも 検証用で、機能ごとの設定はコンポーネントで編集します。
| ウィンドウ | 開く経路 | 何をするか |
|---|---|---|
Ming Light Controller | StudioRaming > Ming Light Controller > Open | 予算計算 / プロファイル選択、アバター対象 / standalone 計画を検証、MLC 構成 / ビルド準備を検証 を実行し、適用カタログ と ビルド計画 を見ます |
Ming Light Controller · ビルド設定 | StudioRaming > Ming Light Controller > Avatar Attachment | Expression プロファイル・ビルドバックエンド・全カタログを使用 を確認し、ビルド準備を検証(元のアバターは変更しない) を実行します |
1 つ目のウィンドウの案内文が、境界をそのまま述べています。
このウィンドウは MLC の構成と予算を事前検証します。元のアバターには Expression Parameters、メニュー、FX Animator、クリップ、接続ホストを作成しません。実際の構成は Play Mode またはアップロード build clone にだけ適用されます。
どちらのウィンドウもアバターのコンポーネントに従います。アバターにコンポーネントが無い場合は Ming Light Controller コンポーネントを追加 ボタンとともに次の案内が出て、ウィンドウで選んだ値は保存されません。
このアバターには MLC コンポーネントがありません。上の値はまだ保存されません。 コンポーネントを追加し、その Inspector で機能を構成してください。
保存済みの変更を戻す
| やりたいこと | 方法 |
|---|---|
| いま行った編集を取り消す | Undo(Ctrl+Z) |
| 機能 1 つだけ元に戻す | 選択項目の設定 の カタログの既定値に戻す |
| 機能ごとの変更をすべて削除 | 高度なオプション の すべての変更をリセット — メニュー配置と元のマテリアルは維持 |
| メニュー配置だけを推奨構造へ | メニュー構成 の おすすめメニューを適用 — 機能ごとの設定は維持 |
| メニュー配置だけを空に | メニュー構成 の 空のメニューから開始 — 機能設定とマテリアルグループの登録は維持 |
| すべてを出発点へ | クイックスタート の 適用 — 機能ごとの変更を消し、メニュー配置も入れ替え |
選択項目の設定・メニュー構成・高度なオプション のどこであれ触れると、開始プリセット の値が カスタム に変わります。表示が変わるだけで、動作が変わるわけではありません。
関連ドキュメント
| ドキュメント | いつ読むか |
|---|---|
| 最初のメニューを作る | コンポーネントを付けてアップロードまで一度やってみるとき |
| 開始プリセット | クイックスタート で何を選ぶか決めるとき |
| プロファイルとパラメーター予算 | 予算・検証 の数値が赤くなったとき |